スナック 莎 -shen-　〜細腕太腕繁盛記〜

んふ。
母です。

今日は久々に、ハッスルしちゃった。
ハッスルっていっても、格闘技じゃないわよ？

今日は、いいときにお店をのぞきました。
そしたらなんと、ボーテのオーナーゆうだいさんが
カウンターに立ってるじゃないの！

お客さんにカウンター預けて留守にするなんて、
世間が許してもあたしは許さないよ。

だけど、今日ばかりは責めないでおいたげる。
だって。

あんたのやさぐれアニメも捨てたもんじゃないね。
ココゾとばかりにすり寄っちゃった。
ゆうだいさんってアレね、照れ屋さんなのかしらね。
「こっち向くな」だの「触るな」だの。そんなことばっかり。

そーいえば、あの人もそうだったわ。
あんたの父さん。
「お前の顔なんて二度と見たくない」っていう割に、
いつも店にやってきてね。wwかわいい人だった。
でも、ある日の「お前の顔なんて二度と見たくない」
を最後にホントにいなくなっちゃったのよ。

あれはーなんだったのかしらねー。

でも、きっとゆうだいさんは違うと思うの。
私には分かる。

ちょっと席を外した瞬間に、カウンターからいなくなってたのも
照れ隠しでしょ。まちがいなく。
そりゃー、ちょっと寂しい気持ちもしたけど。
多分あれは、あたしにカウンターの指定席を譲ってくれた優しさね。

でもね、そのあと。
くるまさんよ！あたし、舞い上がっちゃったわぁ。
だって、もー、あたしから視線外さないんだもん。
こう、下から見上げる感じでね。ww

あたしもまだまだ捨てたもんじゃないね。



ベタベタ触ったりはしてないわよ。
そういうのあんたが怒るから、断じてしてない。
あたしじゃなくて、クルマさんが触ってきたっていうか。
立ち位置的にしょうがなかったというか。
不可抗力？的なそういうなんていうか、うん。

ちょっとだけよ。ちょっとだけ。